活動内容紹介

アニボック北海道は2018年1月1日から活動を開始いたしました。同年3月16日に法人が成立し、NPO法人北海道動物ボランティア協議会 アニボック北海道として活動しています。活動内容を一部ご紹介します。現在メインになっているのは保護活動です。これから少しずつ活動の幅を広げていきたいと考えています。

預かりボランティア制度導入

アニボック北海道では、ボランティアさんのご自宅で1匹~数匹を里親さんが見つかるまでの間預かって頂くシステムを導入しています。

メリット
・たっぷりの愛情を注ぐことができます。
・小さな変化に気づくことができます。
・その子のことを深く理解することができます。
・一般家庭の中におかれるため、人馴れ訓練が必要な子には特に良い環境です。

上記以外にもメリットは沢山あります。預かっているボランティアさんだからこそ個々にその良さが分かることもあります。

デメリット

・沢山の保護ができません。
・預かりボランティアさんの負担増。

預かりボランティアさんは簡単には見つかりません。預かっている動物の責任もあり、預かりボランティアの活動にお休みはなく大変な仕事です。その分やりがいも感じます。
里親さんへ旅立っていった時の喜びは預かりボランティアだったからこそ感じることができるのです。

 

相談受付

アニボック北海道では後志管内を中心に一般の相談者さんから飼育に関する相談を受け付けています。主に電話相談ですが、状況に応じて現場視察や引き取りを行います。

相談内容は様々・・・
・難しい事情で飼育困難になってしまった
・避妊去勢費用がでず、管理しきれないほど増えてしまった
・何らかの理由でペットだけを自宅に放置して飼い主が戻ってこない
・近所の野良猫を保護したけど、どうしたらいい?
・スーパーに捨てられている子がいる
・自宅の庭で野良猫が子猫を産んでしまったけど、どうしたらいい?
・家族で急に動物アレルギーがでてしまった

保護依頼がメインです。希望通りにすべてを引き受けることはできませんが、現状より少しでも良くするためのアドバイスやご協力をさせて頂きます。内容も様々です。保護・飼い主の話し相手・大工仕事もします。犬や猫が悲惨な状況になってしまう原因の多くは人間です。解決することは非常に困難です。それでも、1匹でも2匹でも救える動物がいるならば、すべては動物のために意味のある行動を選択していきます。

 

自宅の庭で近所の野良猫が子猫を産んでしまった。そんな電話相談で、すぐに現場を見にいくとどこにもいない・・・何度か繰り返し、トラップも仕掛けて、なんとか全頭捕まえました。5匹の兄妹はアニボック北海道で保護することになりました。栄養状態は比較的良かった方で、猫風邪からの回復も早かったです。ただ、里親さんがなかなか見つからなかったため、預かり期間は長くなりました。1匹また1匹と少しずつ里親さんが見つかり、みんな幸せに暮らしています。

 

多頭飼育崩壊現場で、飼い主が隠していた子猫が見つかった案件。子猫はいないと伝えられていたため、まさか!と驚かされました。猫風邪があり、保護したその日にすぐ病院へ走りました。すぐに新たな飼い主さんが見つかった幸運な猫たちです。

 

 

 

多頭飼育崩壊現場の猫たちのベッドは飼い主のベッドでもありました。思わず聞き返すほど、驚きました。それでも、ここは飼い主にとって毎日使うベッドなんです。

 

 

 

一斉捕獲をしようにも、お部屋がモノで溢れかえっているために、トラップを置く場所もあまり無い。トラップを置けば、猫は危険だと学習しあちらこちらに隠れてしまう。そして二度と出てこない。後日改めたところでそれは同じこと。猫は賢い。

 

 

 

ワゴン車に沢山のトラップやキャリー。この中にはTNRのため捕まえられた猫が入っています。そしてこれから避妊去勢をするため運ばれていくのです。術後は現場に戻されます。車の中は悪臭で呼吸するのも大変です。そして後日、何度クリーニングしてもそのしつこい臭いは弱まることはありません。使用した車を元に戻すのは相当な苦労です。

 

 

このボロボロの猫はTNRで現場に戻されます。こんな状態になってても、この猫たちにとっての家はそこなんです。

TNRで恐ろしいのは、2度3度と捕まってしまうこと。それを防ぐために、耳をカットします。それは如何なる理由があろうとも必ずやらなければいけない事と私たちは思っています。この子たちを守るためには絶対にやらないといけないんです。

 

飼い主さんの難しい事情で飼育困難になってしまいこの子を手放したいと相談を受けました。すぐに現場に向かい、状況を把握し、アニボック北海道で引き受けることになりました。しかし、その後が大変でした。この子は飼い主さんと長い間一緒に生活していました。そのため、預かりボランティアさんのお宅に馴染むことができず何日も何日もごはんを食べませんでした。玄関の方を見ながら悲しい声で泣く毎日を繰り返しその姿に預かりボランティアさんの心も折れる寸前でした。どうしてこんなことになってしまったのか。この子もスタッフも皆が思っていました。そんな状況でも預かりボランティアさんは毎日毎日心のケアを続けた結果、落ち着きを取り戻し預かりボランティアさんに心を開きごはんもしっかりと食べられるようになりました。

●譲渡会の主催

アニボック北海道では、同じように活動しているボランティア団体さんや個人の方に譲渡会の場を提供するお手伝いをしています。

保護活動は誰の協力が無くても、個人で出来る場合もあります。許容範囲を超えないよう調整しながら個人で活動されている方は非常に多いです。でも実はその先が重要だったりします。

新しい里親さんが見つからない限り、永遠に保護していなければなりません。また、新たに保護したい子がいてもそれまでに保護している子が残っていると、保護頭数がどんどんと増えてしまいます。その結果、最悪の場合は多頭飼育崩壊へと繋がってしまうこともあります。多頭飼育の原因は様々です。きちんと飼育できている方も沢山いますが、そうでない一部の飼い主さんも最初は保護がきっかけだったりします。ですから譲渡会で新しい飼い主さんを見つけるのは、保護活動において大変重要なことなんです。

しかし、譲渡会をやりたいと思っていてもなかなか場所が見つからない、宣伝がうまくいかず誰も来てくれない、など譲渡会を開催するためのハードルが少し高い方もいます。また、譲渡会を開催することは可能だけれど、もっと沢山の方に来てもらうために一緒に開催した方が良いという考えをもつ団体さんもいます。

そこで、アニボック北海道ではそんな色々な考えを1つに繋ぎ、団体・個人が同じ日に同じ場所で譲渡会を開催できるようセッティングします。もちろんアニボック北海道も一緒に譲渡会に参加します。他の団体・個人と一緒に譲渡会に参加することで、今まで知らなかった新しい発見も沢山あり大変勉強になります。譲渡会の共同開催は参加者にとっても、来場者にとってもメリットが多いのが特徴です。

もし保護活動をされている方で、私たちと一緒に譲渡会に参加したい方がいらっしゃいましたら、アニボック北海道までお問い合わせ下さい。お申込みを頂いた際には、当団体スタッフによる面接があります。また、何度か話し合いの場を設けますので不安なことや分からないことがあれば色々ご相談下さい。

現在、譲渡会は月に2回程度開催しております。基本的に日曜日が多いので、普段お仕事をされている方でも参加できると思います。アニボック北海道のスタッフはほとんどが普段別の仕事をしていますので、お休みの日を利用してボランティア活動をしています。また、スタッフは夫婦・家族・個人と様々なのでご家族で保護活動をされている場合でも遠慮なくお申込み下さい。

 

●2018年譲渡実績

NPO法人北海道動物ボランティア協議会
アニボック北海道
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北海道余市郡余市町黒川町9丁目60-1
080-9615-0012
お問い合わせ info@anivoc.net